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ブックカフェ、蕎麦、温泉へ…! 鎌倉山ハイキング

ブックカフェ、蕎麦、温泉へ…! 鎌倉山ハイキング
閑静な住宅や別荘が点在する、鎌倉山エリア。江ノ電「七里ヶ浜」駅から歩いてブックカフェ、蕎麦屋を巡ります。ハイキングのラストは稲村ヶ崎温泉へ。適度なアップダウンを感じる、爽快お気軽ウォーキングでリフレッシュしましょう。
 
  1. 「七里ヶ浜」駅から鎌倉山へ
  2. 景色を楽しみながら稜線を歩こう
  3. 落ち着くSDGsなブックカフェ
  4. 昼ごはんは「らい亭」のお蕎麦を
  5. ゴールは絶景「稲村ヶ崎温泉」

「七里ヶ浜」駅から鎌倉山へ

<h2><a id="sec_1"></a>「七里ヶ浜」駅から鎌倉山へ</h2>
「鎌倉山」エリアへのアクセスはいくつか考えられますが、今回は江ノ電「七里ヶ浜」駅から目的地へ向かいます。左手に臨む緑の連なりは広町緑地。この緑地の「鎌倉山入口」までは住宅地が続く登り坂です。マイペースで進みましょう。
 

景色を楽しみながら稜線を歩こう

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<h2><a id="sec_2"></a>景色を楽しみながら稜線を歩こう</h2>
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「鎌倉山」は北西方向に広町緑地、北方向に笛田公園を接する緑豊かなエリアです。ここを訪れた夏の終わり、住宅地から「鎌倉山入口」へ向かう階段で見上げると大きな栗が実っていました。山の自然が季節の移ろいを教えてくれます。
「鎌倉山入口」までもう少し、さらに階段を登ります。勾配がきついので、確実に一歩ずつ踏み締めていきましょう。登りきった先に楽しみが待っていますよ。
広町緑地の「鎌倉山入口」に到着。振り返れば疲れを一気に飛ばす爽快感、稲村ヶ崎から七里ヶ浜までの街並みや、遠く相模湾を見渡すことができます。この先は、稜線の比較的なだらかな道を歩きます。
住宅・別荘が混在する散歩道、吸い込む空気が冷んやりして思いっきり深呼吸したくなりました。春になると桜並木が美しいというこの辺り、四季折々いつ訪れても飽きずにウォーキングが楽しめそうです。

落ち着くSDGsなブックカフェ

<h2><a id="sec_3"></a>落ち着くSDGsなブックカフェ</h2>
マイペースに歩き始めて30分、目的地のブックカフェ「惣common」の立て看板が道路脇にひっそりと見えました。白地を抜いた藍染めに、本のスピン(しおり紐)を模した赤いタテ線ののれんが洒落ていますね。
「惣common」のオープンは2021年5月のこと。人が集まる心地よい場所というコンセプトにしたがって、さまざまなイベントが行われている様子です。訪れた日は、開放的なウッドデッキに藪蚊除けのテントが張られていました。
店内に入り、まずは冷たいアイスカフェラテでほっと一息。口当たりの良いガラスのストローで、その冷気をそのまま喉奥へと運びます。ドリンクオーダーで、店内の本ならどれでも購入前に読書が可能。ここまで歩いてきた気持ちを落ち着かせるように、書棚をじっくり眺めてみましょう。
席はウッドデッキに配したソファのほか、緑を見ながら過ごせるカウンター席、小上がりのソファ席があり、思い思いに過ごせます。空間づくり、書棚の構成にもコンセプトに沿ったこだわりを感じられました。
選んだ本を読みながらエスプレッソを追加オーダー。読みたい本がいっぱいで自然に満ちた鎌倉山の一軒家、豆の香りとともに思わず長居したくなりました。心地良い時間がゆっくりと過ぎていきます。
ふと、本屋のトリセツを見つけました。SDGsを意識しているこの店は、本の循環にも積極的。本の購入時は新書・古書の別なく定価販売ですが、下取りの際は現金なら定価の7割、会員ポイントなら定価の8割で買い取ってくれるようです。
 
店に滞在中、本を下取りに出した客が「ビール2杯分になったなぁ」と笑顔でまた次の本を選んで買っていく姿が印象的でした。
トリセツの中面は店主おすすめの「鎌倉山おさんぽMAP」です。いま来た広町緑地「鎌倉山入口」から店までの散歩道を含み、鎌倉山神社や熊野権現社などを約1時間で巡るコースが紹介されていました。このMAPを参考に、散策しながら稲村ヶ崎へ向かうことにします。
 
●惣common
神奈川県鎌倉市鎌倉山2-19-31
0467-80-2736
・アクセス:江ノ電「七里ヶ浜駅」より徒歩20分
・営業時間:10時~日没
・定休日:火・水曜

昼ごはんは「らい亭」のお蕎麦を

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<h2><a id="sec_4"></a>昼ごはんは「らい亭」のお蕎麦を</h2>
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昼ごはんはMAPから少しだけ外れた、近くの蕎麦屋「鎌倉山 らい亭」へ。鎌倉西御門にかつてあったという古刹の山門が目印で、堂々とした風格です。この山門と本館は国の登録有形文化財(建造物)で、鎌倉市「日本遺産」の構成文化財のひとつにも数えられています。
食事処として活用されている本館は、江戸時代の豪農の旧宅を93年前に移転改築したものだそう。高台に建つ本館からは、晴れていれば美しい富士箱根の山々や相模湾を望むことができます。晴れていなくとも庭先からの風を感じながら、のんびりとくつろげます。
この日は季節のそばをオーダー。大盛りが無料とのことで、一も二もなくお願いしました。そばが運ばれてくるのを手に入れた本を読み進めながら待つことにしたのですが、刺激されたお腹の虫が収まりようもありません。
さぁ、お待ちかねの季節の蕎麦は、ハモの天ぷら付きでした。ハモの身はぷりぷり、衣はサクサク。ウォーキングで汗をかいた体に梅肉ソースの味が沁み渡ります。開放的な庭園の緑を見ながら、滑らかな蕎麦をツルツルっといただき、心も体も満足できました。

ゴールは絶景「稲村ヶ崎温泉」

<h2><a id="sec_5"></a>ゴールは絶景「稲村ヶ崎温泉」</h2>
昼食の後は、鎌倉山神社の辺りから下って稲村ヶ崎海岸へ抜ける道を歩きました。楽しくウォーキングできる道でしたが、ここで注意を一つ。生活道を歩いていくため、道幅が狭い場所も多々あります。出かける際は景色ばかりに気を取られず、車の通行には十分気をつけましょう。
ゴールは、お風呂から海と富士山、江ノ島の絶景が見られる「稲村ヶ崎温泉」です。褐色がかった黄金色の湯は、デトックス効果が期待できる炭酸水素塩冷鉱泉。サウナルームもあるので、最後にもう一汗もいいですね。
海から鎌倉山エリアを巡って海へ戻る、のんびり気ままなウォーキング。バスや電車の時間に追われず自分のペースで動けるのも利点です。都会の日常から離れて心身をデトックスできる鎌倉山散歩へ、ぜひ出かけてみてください。