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未来都市鎌倉 プラスチックを地捨地消へ

未来都市鎌倉 プラスチックを地捨地消へ
鎌倉の魅力はいろいろありますが、“リサイクル活動”という人もいるようです。そこで今回は鎌倉市で始まったばかりの新しい取り組み「鎌倉リサイクリエーション プラス」を紹介します。
 
  1. 実は鎌倉、「リサイクル率 全国1位」なんです
  2. 「リサイクリエーションラボ」でできる新アイテム
  3. 始まる「鎌倉リサイクリエーション プラス」
  4. ゴミを持ち寄ればクルッポ(まちのコイン)がもらえます
 

実は鎌倉、「リサイクル率 全国1位」なんです

鎌倉は、人口10万人以上50万人未満の都市でリサイクル率 全国1位を3年連続キープ中。市民・事業者の日々の努力が実を結び、排出ゴミの52.7%が再利用されるという驚異の結果を生んでいます(令和2年度実績)。いったい、どんな活動をしているのか気になりませんか?
 
2018年(平成30年)6月に、鎌倉市はSDGs未来都市に選定されました。その後、産官学を交えて地域のリサイクル活動も活発化、さまざまな取り組みが生まれて今に至ります。「鎌倉リサイクリエーション プラス」もその一環。この取り組みには2つのポイントがあります。
 
1つ目は、鎌倉駅から徒歩約5分の場所に誕生した研究拠点施設「リサイクリエーション 慶應鎌倉ラボ」(以下、リサイクリエーションラボ)です。鎌倉市や参画企業・団体と協力し、慶應義塾大学SFC研究所の運営で今年6月に開設されました。
体験ワークショップも2か月に1回ほど開催している
 
ちなみに、リサイクリエーション(RecyCreation)は花王株式会社の造語で、シャンプー等の詰め替えパックを回収して再資源化、再活用を目的とする同社の社会活動です。鎌倉市における活動はすでに地元企業、地元NPOなどが参画して数年前から始まっていましたが、この場所がそれを引継ぎ、さらに新しい取り組みにチャレンジしていくようです。
 

「リサイクリエーションラボ」でできる新アイテム

1メートルサイズの大型3Dプリンター
「リサイクリエーションラボ」にある大きな3Dプリンター。回収した廃棄プラスチック、つまり「まちのゴミ」を原材料にして、ここから新アイテムが再生されるという画期的なシステムです。
 
 
リサイクル技術で役立つアイテムが続々と
 
「使われなくなったハンガーが、4・5時間後には新たなイスになりますよ」とラボのスタッフさんが教えてくれました。今まで「ゴミ」だったものから新たな「まちのアイテム」ができるなんて。まるで、幸せな魔法にかかったみたいです。
 

始まる「鎌倉リサイクリエーション プラス」

2つ目は、「しげんポスト」です。このポストは使い切りの詰め替えパックを回収するために設置されるもので、回収したゴミは先ほど紹介した3Dプリンターに使うプラスチック資源となります。
 
現在ポストで回収できるのはシャンプーや食器用洗剤など生活用品の詰め替えパックに限りますが、今後回収できるものも増やしていく予定だとか。実はポスト自体が3Dプリンター製のため、回収品目に合わせたポスト形状にすることが可能なのです。
詰め替えパックを回収し循環させる仕組みでプラスチックの地捨地消を目指す
 
「しげんポスト」で回収が進むほど、市民のための新しいプラスチック再生製品が街に増えていく仕組み、これが鎌倉で7月から始まった「鎌倉リサイクリエーション プラス」です。
 

ゴミを持ち寄ればクルッポ(まちのコイン)がもらえます

ポストの投函口に描かれたロゴマークもかわいい
ポストの上にあるQRコードをアプリで読み取るとまちのコイン「クルッポ」がもらえる
「しげんポスト」は8月現在、大町にあるリサイクリエーションラボ、御成町にある鎌倉市役所本庁舎、参画企業の幹事社である面白法人カヤックの会議棟、これら3箇所に設置されています。ポストにゴミを持ち寄ると、そのお礼にまちのコイン「クルッポ」がもらえます。
 
ポストの利用は鎌倉市民でなくとも、鎌倉で働く人、鎌倉に観光で来る人、誰でも可能です。鎌倉を訪れる時には、ぜひ自宅から宝の原料(ゴミ)を持参して、体験してみてくださいね。
※クルッポについてはこちらを参照
 
 
 
 
 
「資源ポスト」設置場所:
 1.リサイクリエーション慶應鎌倉ラボ(鎌倉市大町1-1-14 AK大町ビル)
 2.鎌倉市役所 本庁舎1階ロビー(鎌倉市御成町18-10)
 3.面白法人カヤック 会議棟オフィス1階(鎌倉市御成町4-31)
 
鎌倉リサイクリエーションプロジェクト(※ 鎌倉リサイクリエーション プラス以前)